新型コロナウイルスの影響で、花火やお祭りなど、夏の風物詩であるあらゆるイベントが規制で楽しめない今日この頃。
ですが、そんな中でも密にならずに楽しめる天文イベントがやってきます!
2020年のペルセウス座流星群をより楽しむために、名前の由来や見ごろの時間などについて調べてみました!
ペルセウス座流星群とは?
流星群とはいわゆる「流れ星」のことで、この二つの言葉の意味に違いはありません。
流星とは彗星のかけらであり、ペルセウス座流星群の母天体は、スイフト・タットル彗星。
ペルセウス座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、12月のふたご座流星群と並ぶ三大流星群のうちの一つであり、年間でも1、2を争う流星数を誇り、見ごろがお盆の直前で夏休みの時期と重なるため、多くの人にとって観察しやすい有名な夏の流星群です。
神話のメドゥーザを倒したペルセウスの名前がついている流星群ですが、星座と流星群の間には何の関係もなく、ペルセウス座からたくさんの流れ星が飛び出すように見えるから「ペルセウス座流星群」と呼ばれるのだそうです。
ペルセウス座のペルセウスってどんな人?
流れ星の放射点がある「ペルセウス座」とは、どんな星座なのでしょうか?
星座には神話に因んで付けられた名前が多くあるのですが、この星座もギリシャ神話に登場する男性・ペルセウスが由来となっています。↓
のちに見る者すべてを石に変えてしまう「メドゥーサ」を退治することになったペルセウスは、神々から輝く刀や盾、空を飛ぶサンダルなどの装備を借り受けて出かけました。眠っているメドゥーサに忍び寄り、その首を切り落とすことに成功! このとき流れたメドゥーサの血から生まれたのが「ペガスス」といわれています。
天馬に乗って首を持ち帰る途中、ペルセウスは化けクジラを鎮めるための生贄として、海辺の岩に鎖で繋がれた古代エチオピアの王女アンドロメダを見つけます。
そして化けクジラが王女に襲い掛かろうとしたまさにその時、ペルセウスは持っていたメドゥーサの首を目の前に突きつけ、一瞬で怪物を巨大な石の塊にかえてしまいました。その後二人は結婚し、末永く暮らしました。
まるでディズニー映画に出てきそうなロマンチックなお話ですね!
秋の星空には「剣と生首を手にしたペルセウス」「鎖で繋がれたアンドロメダ」「ペガサス」「クジラ」の星座があらわれます。
これらは、ペルセウスの物語の登場人物だったと知ると、想像をかきたてられて星空を見るのもより楽しくなります。
そして、その側には秋の星空では有名なWの形をしたカシオペヤ座。
王女アンドロメダが生贄になった理由は、アンドロメダの母「カシオペヤ王妃」の失言が原因のようです。
カシオペヤ王妃が「海のニンフ(妖精)よりも私と娘の方がずっと美しいわ」と自慢したばかりに、海神ポセイドンの怒りを買い、化けクジラを放たれて津波や洪水が起こり、王女を生贄にしなければ国が崩壊しそうな事態になってしまったと言われています。まさに、口は災いの元。。。
そして、ポセイドンはどんだけキレやすい神だったのでしょうか(笑)神なのに・・・(笑)
2020年の見ごろはいつ?
今年、ペルセウス座流星群の活動が最も活発になるのは、8月12日22時頃と予想されています。
観測時に注意したいのは「月」の影響。
月明かりがあると夜空が明るくなってしまうため、流れ星が見えにくくなってしまいますが、8月12日の月は半月でそれほど明るい月ではないため、十分にチャンスはありそうです。
視界に月が入らないようにしたり、月が出る前に観察をするといった工夫をすると、より多くの流れ星を見つけることができるでしょう。
流星群は夜空のどこにでも出現しますので、観察する際に方向は気にしなくても大丈夫です。
双眼鏡などを使うよりも、肉眼で見た方が視界が広くとれて見つけやすいです。
できるだけ空が広く見渡せる場所で観察し、目が暗さに慣れるまで最低でも15分ほどは観察を続けましょう。レジャーシートを敷いて寝転がりながら観察すると、楽に長時間観察を星空を眺められます。
まとめ
今年は新型コロナウイルスの流行で多くの楽しみが奪われていますが、そんな時こそ大切な人と一緒に空を見上げて、心を穏やかにリラックスしてみてはいかがでしょうか(^^)
当日、お天気が恵まれることを祈ります☆
コメント