6月23日0時頃、諏訪之瀬島で大きな噴石を伴う噴火が発生しました。
今後、大噴火に変わる可能性はあるのでしょうか?
諏訪之瀬島の場所はどこ?
諏訪之瀬島は九州の下にある鹿児島県の吐噶喇(トカラ)列島に属する火山島。
火口から集落までは4キロほど離れおり、人口は約80人、約40世帯からなる小さな島です。
日本では桜島についで2番目に頻繁に噴火が発生する火山島と言われています。
火山噴火の種類
火山の噴火にはいくつか種類があるようです。今回の噴火の種類はどれなのでしょうか。
【ハワイ式噴火】 ねばりけの少ない玄武岩(げんぶがん)質のマグマが、おだやかに噴水のように噴き出して、だらだらと川のように流れ出る噴火です。 |
【ストロンボリ式噴火】 ねばりけの少ない玄武岩(げんぶがん)や安山岩(あんざんがん)のマグマのしぶきが、数秒から数十秒おきに火口からふきあげあげられような噴火です。 |
【ブルカノ式噴火】 火山灰、火山弾などを遠くまでとばし、大きな音とともに爆発的な噴火をします。爆発のときの空気の振動でガラスが割れることもあり、また、粘り気の強い溶岩が流出します。 |
【プリニー式噴火】 ブルカノ式噴火よりももっとはげしい噴火で、高さ10km以上も噴煙(ふんえん)をあげる噴火です。この噴火も爆発的な噴火ですが、プリニー式噴火では柱のように立ちのぼる噴煙が何時間も続きます。 |
Wikipediaには「諏訪之瀬島では玄武岩の火山に多く見られるストロンボリ式噴火が多く発生する」との記載があります。
今回の噴火の種類については報道がないので分かりませんが、激しい噴火ではなさそうなので、ストロンボリ式の可能性が高いです。
諏訪之瀬島は過去に大噴火を起こしていた?!
地質的には、諏訪之瀬島は70万年前から活動していると見られています。
諏訪之瀬島は1813年にプリニー式の大噴火を起こし、溶岩流が海岸まで流れるなどしました。
その際、全島民が島外に避難し、諏訪之瀬島は1883年までの約70年間は無人島となっていたようです。
ですが、諏訪之瀬島で起きたプリニー式噴火はこの一度だけ。それ以降はほとんどがストロンボリ式噴火のですが、1949年~1997年の間に何度かブルカノ式噴火もあったようです。
ちなみに、イタリアの古代のポンペイという町は、ベスピオという火山がプリニー式噴火をして全滅してしまったそうです。プリニー式は物凄い力をもつ噴火のようですね(汗)
まとめ
激しい噴火は粘り気の強い火山に多いようです。2000年になってからはストロンボリ式噴火のみだったことを考えると、あくまでも個人的な予想ですが大爆発になる可能性は低いのでは?と思います。
とはいえ、気象庁は、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げたところです。島民の方々は不安で夜も眠れないかもしれませんね。。。
今後噴火が激しくなることなく、おさまってくれることを願います。
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