高松市の乗用車の中で幼い姉妹が死亡しているのが見つかったニュース。
死因は熱中症と見られているようですが、それだけではないように感じます。
ニュースの内容を見ながら、親子の背景を探ってみました。
報道の内容
こちらはスポーツニッポンから引用させていただきました。
香川県警は4日、高松市内で車に女児2人を放置し、死なせたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで無職の母親を逮捕した。女児2人は3日午後、意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡。容疑者は2日夜から2人を車内に残し、市内の飲食店を数軒はしごした疑いがある。
亡くなった2人は6歳と3歳の姉妹。逮捕容疑は2日午後9時ごろから3日午後0時40分ごろまでの間、高松市内に止めた乗用車内に2人を置き去りにし、死亡させた疑い。2人は熱中症の疑いがあり、県警は死因を特定するため4日午後、司法解剖する。県警によると、容疑者は黙秘している。
県警によると、容疑者は少なくとも3日の明け方まで飲食店にいたとみられる。車内の後部座席で2人がぐったりしているのに気付き、3日午後に119番した。
車が見つかった現場は個人宅の車庫前で長時間の路上駐車は難しい。県警は、容疑者が別の場所で子どもを放置した後、現場に移動させた可能性があるとみて、捜査を進めている。(共同)
この事件の疑問点
6歳と言えば小学1年生です。通常の状態であれば、ドアを開けることは出来るのでは?と思います。
つまり「通常の状態ではなかった」のかもしれませんね・・・。
母親が車に子供を置き去りにしてから、二人の異変に気付いて119番するまでの時間は約16時間。
朝方まで飲食店にいたと確認されていることから、少なくとも7~8時間は子供を放置していたと思われます。
明け方から通報までの約6時間は、何をしていたのでしょうか。
読売新聞の記事では「熱中症の疑いもあるとみて」と記載されています。
つまり、見た目から分かる「熱中症以外の原因」もあるという事なのでしょうか。
取り調べが進むにつれて、もっと詳しい内容が明かされることでしょう。
このような「ネグレクト」や「虐待」に関する事件は近年テレビなどで多く見かけます。そのような親は「毒親」と呼ばれてるのをご存じでしょうか?
毒親とは?
では、毒親とは一体どのような親のことを言うのでしょうか。
「毒になる親の略で、毒と比喩されるような悪影響を子供に及ぼす親、子どもが厄介と感じるような親を指す俗的概念である」
つまり、ネグレクトや過干渉、暴力などのさまざまな行為によって、子供の成長に悪影響を及ぼす「毒になる親」のことですね。
なぜ毒親になってしまうのか
ネット上で調べたところ、その原因は大きく分けて二つありました。
ネグレクトや過干渉な親の多くは、その親自身が毒親に育てられている可能性があります。
幼少期の子供は親を否定することを知らないため、毒親に育てられるとその考えを無意識のうちに受け継いでしまうのです。
それに気付かなければ、自分の子供にも同じように接してしまい、気付いたとしても極端に真逆の接し方してしまうことがあるそうです。
毒親は子供を“ひとりの人格を持った人間”だと理解できず、子供の人生を無自覚に思い通りに支配しようとする傾向があるそうです。
こうなってしまう原因も、やはり親自身が毒親に育てられている傾向が強いようですね。
また、こちらは厚生労働省が報告した児童虐待相談の件数を表したグラフです。
このグラフの数字が増える傾向を見て「子供の我慢が足りない」という言葉だけで片付けてしまえるものでしょうか。
「大人になり切れない大人が増えている」「毒親が新たな毒親を生む」
これは、日本の未来がとても心配になってしまう現実です。
まとめ
毒親に育てられた子供は無事大きくなることが出来たとしても、同じことを繰り返してしまうかもしれないなんて、悲しい負の連鎖ですね。
それを断ち切ることは、もしかすると少子化問題の解決にも繋がる部分があるかもしれません。
昨今、増え続けている見た目と中身のバランスの取れない大人達・・・自分は大丈夫なのかと、今一度振り返ってみようと思いました。
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