八村塁選手の明成高校時代の恩師「佐藤久夫監督」は超スゴイ人だった！！

２０１９年ＮＢＡドラフト一巡目でワシントン・ウィザーズより指名を受けた八村塁選手は、日本のバスケ界に大きな影響を与えています。

もともと潜在能力が高い八村選手でしたが、それを引き出し、さらに伸ばしたのは八村選手の高校時代の恩師「佐藤久夫監督」です。

バスケットボールが上手くなりたい全国の男子高生がこぞって指導してもらいたいと志願する佐藤久夫監督について、今までの経歴などをまとめてみました。

佐藤久夫監督の経歴

佐藤久夫監督が育てた有名選手

※八村塁選手の弟である八村阿蓮選手も明成高校を卒業し、現在は東海大学体育学部競技スポーツ学科の２年生です。八村阿蓮選手は２０１９年にＵ２２男子日本代表候補にも選ばれ、八村塁選手に続く活躍が期待されています！！

写真：ウィンターカップ優勝時の八村塁選手

佐藤久夫監督のコーチングとは

佐藤久夫監督が以前監督をしていた仙台高校は公立高校であり、私立高校のように全国から実力のある選手を引っ張ってくるようなことは出来なかった為、県内の選手のみでチームが作られていました。

特別背の大きな選手がいるわけでもなく、いわゆる「普通の高校生達」を全国大会上位が当たり前の優秀選手達へと育て上げ、２度の全国大会優勝へ導きました。
２度の全国制覇でガードとして活躍した志村雄彦選手の身長は１６０ｃｍ。現在も明成高校には志村選手に憧れて入部を希望する１６０ｃｍ台の小さな選手がたくさんいるそうです。

その時の優勝の軌跡を佐藤監督は「普通の子たちが日本一になった」という著書に書き記しています。
それを読むと、佐藤監督は一切の妥協を許さない練習法のようですね。

また、現在監督を務めている明成高校は私学なので他県からも選手が入学していますが、創部当初は大型なセンターはおらず、他の強豪校より若干中学校時代のキャリアが少ない選手達だったものの、佐藤監督の指導により創部５年目でスピード優勝に導きました。

佐藤監督は、仙台高校のように校区が限定する公立校でも、明成高校のように全国から選手が志願する私学でも、どんな環境でも選手個々の可能性を引き出しながら選手の質に応じた強化を行い、チームを全国上位に導くという素晴らしいコーチングを行うのです。

佐藤監督のコーチングを見てきた人達のそれぞれのチームの印象をまとめると、仙台高校時代は「ディフェンスが強く、体力がすごくて、とにかく速い」というチーム。現在の明成高校では「速さもあり、セットもあり、攻め手が多彩なチーム」とのことです。

そして、共通しているのは「速攻が抜群にうまいこと、よく走ること、運動量が多いこと、パッシングスタイル」というところだそうです。

明成高校でウインターカップ初優勝した時の優勝インタビューで佐藤監督はこのように話していました。

「誰でもができることをしっかりやれば、日本一になれる」

きっと、この言葉のとおり誰でもができるプレーを妥協を許さず練習しているのでしょう。
そんな練習を毎日こなし一生懸命に戦う選手たちの姿は、八村選手のような有名選手ではなくても、きっと見る人々の心を惹きつけることと思います。

まとめ

私も今から約２０年前の高校時代、宮城県の高校でバスケットボール部に所属していましたが、佐藤監督は既に超有名な監督として活躍されていました。
私は志村選手と同じ年齢なので、ちょうど仙台高校が優勝した年の佐藤監督とチームを見ることができました（＾＾）
仙台高校は「センタカ」と呼ばれ、黒の上着の背中には鷹の絵が描かれていたのが印象的でした。試合会場ではアップや練習の段階から他校とは明らかに雰囲気が違い、彼らの「本気」のプレーは本当に輝いていてカッコよかったです。

佐藤監督は、八村塁選手がドラフト１巡目指名を受けた時に八村選手やご家族からもらったお礼の電話で思わず泣いてしまったと話し、「彼との３年間は指導者として幸せだった。彼は自分で育ってくれたので、もう一度、彼みたいな選手を育てることができたら私も指導者として本物なのかな」と、これからの選手育成についてコメントしました。

佐藤監督は現在６９才。佐藤監督にはまだまだ元気で、バスケットボール界を盛り上げてほしいですね！