作家でタレントの室井佑月さんが乳がんを患い、来月8/9に手術を受ける予定だと公表されました。
近年、日本の乳がん患者は増加傾向にあり、11人に1人は乳がんになると言われています。(※ちなみに、男性でも乳がんにはなります!)
室井さんに発見されたしこりは1.2~2センチほどで、癌の進行を表すステージでは1か2と言われています。
報道にあった「右乳房一部摘出手術」はどのような手術なのでしょうか?
また、室井さんは今回の報道で、若い頃に豊胸手術を受けたことを明かしています。
豊胸手術と乳がんの関係についても調べてみました。
室井さんが受ける手術とは?
乳がんの手術は大きく分けて2つです。
【乳房切除術】
乳頭、乳輪、乳房のふくらみなどのすべてを切除する手術です。
手術後は基本的には放射線治療を行わなくて良いとされていますが、胸のふくらみは完全に消失してしまいます。それに伴い、乳房の重さの左右差で肩こりや脊椎側彎症(せきついそくわんしょう)などが起きることがあるため、現在では重さの左右差を補整するパッドや専用の下着が多く販売されています。
【乳房温存手術】
乳がんの存在する乳房の一部分のみを切除して、できるだけよい形の乳房を残す手術方法です。
以前は癌のある部分を含め4分の1程を切除する方法が主流でしたが、最近では手術の前にMRI検査、CT検査、超音波検査などで乳房内での癌の広がりを詳しく調べることにより、個人差はありますが元の乳房に近い形で残すことが可能な方が多くなりました。
ただし、再発防止の為に術後放射線治療を行うことが強く推奨されています。
これを見ると、おそらく室井さんの手術は「乳房温存手術」であり、しこりの大きさも1.2~2センチとなれば、そこまで大きく切除するわけではなさそうですね。
とはいえ、切除する場所によっては乳房の形が大きく変わってきますので、女性として形の変わった乳房にショックを受けることに変わりはないでしょう・・・(´;ω;`)
豊胸手術と乳がんの関係は?
室井さんは今回自分の触診でしこりに気付いたとニュース記事にありました。過去に生理食塩水を使った豊胸手術(シリコンバック豊胸)を受けていた為、マンモグラフィ検査を行っていなかったとのことです。
調べてみたところ、「豊胸手術を受けると必ずしもマンモグラフィ検診を受けられない」というわけではないものの、それは医師の技量や知識によるため実施されていないケースが多いそうです。
豊胸手術は大きく分けて3種類で、脂肪注入豊胸、シリコンバック豊胸、ヒアルロン酸豊胸となります。
このうち「脂肪注入豊胸」は、注入した脂肪が固まってしこりとなり、その周りが卵の殻のように石灰化することがあるそうです。それは良性のため、放置していて構わないそうなのですが、マンモグラフィーや超音波検査時に乳がんと間違われたり、判断を難しくさせるため、乳がんの発見が遅れるということに繋がりかねません。
また、個人的には、前述のマンモグラフィ説明文中にある「乳がんの初期症状である微細な石灰化」の部分を考えると、脂肪が固まって石灰化したしこりは、いつか癌化するのでは!?と思ったのですが、それに繋がるような記載はどこにも見当たりませんでした。
「豊胸手術」と「乳がん」が直接結び付けられることはなさそうですが、病院を選ばなければいけない為に検査を気軽に受けられないことや、発見が遅れる可能性があることを踏まえると、関係ないとは言えなさそうですね。
まとめ
乳がん検診に行ったとしても、検査画像を読む力は医師により差があり、熟練者でないと見つけられない場合もあるそうです。
とはいえ、いい検診施設やいい医師が分からないという場合が多いと思います。
その対策としては毎年同じところで検診を受けることです。過去の画像との比較することで医師が判断しやすくなります。
室井さんは持病で糖尿病をお持ちだということなので、傷の回復も遅いでしょうし、おそらく放射線治療も行うと思われるので、しばらくは辛いでしょうが頑張って治療してほしいと思います。
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